4月下旬の薔薇の時期から、雨模様とともに紫陽花が目に美しく映ります。
都立高校での邦楽(箏曲)の授業は4月の第1回目のあと、
緊急事態宣言により、学年ごとの分散登校となり、
第2回目の授業は自宅学習、オンラインでの授業となりました。
邦楽授業を受講している生徒の皆さんは自宅に箏が無いので
私が初めてお箏に触れる方向けに制作した
「おことことはじめ」の動画を中心にオンライン自宅学習を進めてもらい、
内容要点をまとめたものを提出することになりました。
そして第3回目の授業は1ヶ月ぶりに楽器に触る時間。
授業時間が短縮になっていることもあり
今年度は実技の時間が短くなり、9月の発表までに間に合うだろうかと
正直なところ心配していましたが、
授業をしてみれば・・・
例年の授業内容よりも進みが早く、
楽器の知識や弾き方に関しても身についていることが多くて驚きました。
前回のオンライン学習の提出物を見ても、絵や図とともに
みなさんきちんと学習し、要点をまとめて理解を深めていることもわかりました。
授業での進みの早さと、その提出物の内容の濃さが嬉しくて
思わず副校長先生にお話してしまったほどです♪
実技を伴う授業では、手元に楽器がない状態でのオンライン受講は
発信側も受講側も工夫しなくては伝わらないことが多くなります。
今回は講座の内容がきちんと伝わっていたことも確認できましたし、
オンラインで得た知識で、奏法なども早く身につくことが実感としてわかり、
工夫次第では、逆にこのようなオンラインでの受講機会を持ったほうが良いかも、
と思える結果に。
このオンライン講座は作るのに苦労しましたが作っておいてよかった!です(^^)
コロナがなければ達成できなかったことの一つでもあるので
すべてが悪いことばかりではないんだな、と思ってみたりしました。
今後、ワークショップや体験レッスンにおいても
このオンライン講座で「予習」しておいていただくことで
ワークショップやレッスンの内容を
もっともっと濃く深く追求することができるかも。