今年も都立高校の文化祭、2日間が終わりました。
私は普段こちらの都立高校では、
木曜日に「邦楽」授業として、2・3年生の選択授業、
そして放課後に行われる箏曲部の指導、
両方をさせていただいております。
文化祭は、クラスや部活動の発表だけでなく、
各授業においても「日ごろの授業成果の発表の場」と位置付けられているため、
音楽ジャンル以外の他の授業でも、文化祭の中で発表があります。

木曜日の選択授業「邦楽」今年度は10名が
『さくらさくら』と『上昇の彼方』に挑戦しました。
とても素直でまっすぐな生徒さんばかりで、
文化祭に関する様々なことも率先してきちんとやってくださいましたし、
和室の装飾や音楽のセンスも打てば響く感じで
毎週とても楽しい授業でした。
本番でもまとまってよい演奏になり、
お別れするのが少し寂しく思えるくらい。

箏曲部は、毎日朝練もして頑張っていた成果が出ていて
お客様にまっすぐな想いや伝えたいものが伝わる、
真剣な姿がとても美しかった。
今までの文化祭発表の中で一番お客様が多かったように思います。
1年生もほぼ箏曲初心者でよく練習し、暗譜もしていましたし、
2年生は忙しい中良くよく纏めて、
音楽に対してもどうしたらよい曲になるのかを真剣に取り組んでいました。
3年生は、きっと文化祭で弾きたかった曲もあったと思いますが
演奏はせずに今回裏方に徹し、後輩を支えて
今までの実績や信頼を作ったことがこの集客に結び付いたと思います。
一番の功労者は
3年生だな~と思い胸が熱くなりました。

などなど思いを書き連ねてしまいましたが、
授業と部活動の生徒の皆さんを通じて
自分自身が忘れているかもしれない、音楽に対する気持ちや
とても純粋な心をもう一度見せてもらう、
そのような、いつも気分が改まる機会
それが私にとっての文化祭です。
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