昨日は日本音楽部門の中央大会があり、
指導している都立高校の箏曲部も出場しました。
コロナ対策として、
今回は審査員の先生以外は客席に入れず、
無観客状態で、父兄や一般の方の入場もなし。
生徒も自校の出番前の指定時間にホールに集合して演奏、
結果を聞かずに帰宅する、というスケジュールです。
入場時の手指の消毒や検温はもちろんのこと、2週間前の検温記録提出もあり、
各学校の顧問の先生方が運営、裏方もしてくださって
感染症対策に万全の体制にしてくださったおかげで、
中央大会での演奏ということが叶いました。
今年はコロナ禍で部活動のスタートも夏になり、練習時間の制約も多い中で、
2年生が3人、初めて箏を弾く1年生が12人、というメンバーで
長澤勝俊作曲「箏四重奏曲」という難しい曲に挑戦しました。
審査員の先生のご講評、評価が大きく2つに分かれていたのは、
コンクールという性質上仕方の無いことと思いますが、
私としてはこの日の発表に向けてこの曲を一生懸命練習し、
曲の理解を深めていき、当日の演奏に持っていった
生徒さんの頑張りに満足しており、誇りにおもいます。
作曲家の意図を汲みとり、自分たちなりの言葉で
箏という楽器で表現することのプロセス、
音を大きく、小さくということだけでなく、
たとえて言うなれば色や景色に置き換える、
または内面的な心の動きを音で表現すること、等々
こちらからの難しいリクエストにも、
自分たちなりに考えて表現することができる生徒のみなさん。
これからの演奏も楽しみになりました。
私は技術的なことをお伝えすることしかできませんが、
学校の箏曲部顧問の先生方の支えがあっての今日。
今回の中央大会に至るまでの会議の参加や事務的なことのみならず、
箏曲部の活動全体をいつも支えていただいて心から感謝しております。
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