邦楽ジャーナル7月号 掲載記事
2011.07.01.22:02
特集記事「野坂操壽・沢井一恵全国ツアー「変絃自在」の中で
「箏ーふたりのマエストロ」公募作品選考結果の記事が掲載されています。

選考は14曲→8曲→5曲→2曲となり、その中で選ばれたそうです。
記事を読み、改めて本当に嬉しい気持ちになりました。
邦楽ジャーナルホームページにも受賞者プロフィールとコメント全文を
掲載していただきました。
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(PC対応です)
作曲した作品「ぼうー六条御息所によせてー」について。
『源氏物語』に登場するあまたの女性の中でも
ひときわ印象に残る人物六条御息所によせて。
葵祭りでの車争いや生霊となって現れる個々の印象的な「事件」よりも、
高貴な身分でありながらも年下の光源氏に惹かれてやまない心のうち、
生霊・死霊となってまでなお残る思いの深さなど
「六条御息所人物そのもの」に焦点を当て、
「ぼう」という音に六条御息所の心をイメージして三章立てで作曲しました。
第一章 暮雨(ぼう)・・夕暮れに降る雨。
第二章 瞀(ぼう)・・1:目が曇ってよく見えない。
2:どうしたら良いかわからず、
心が動揺する。
第三章 望(ぼう)・・のぞみ。他の意味では「満月」。
彷(ぼう)・・さまよう。 (三省堂『大辞林』より)
六条御息所は、源氏物語作品中でも、亡くなったあとも
後々まで何度もでてきます。
御息所のことを思ったとき、「茫洋タリ」という言葉が思い浮かびました。
そこから彼女を表現するにはどのような言葉がいいだろうかと考え、
「ぼう」という音に彼女の内面を託しました。
内面は一面ではなく、多面体。
「ぼう」という音の漢字や言葉を調べてみたら
どれも「大きい」とか「とらえどころがない」という意味を持っていて
言葉の面白さと深さを知りました。
今回このような賞をいただき本当に光栄なことだと思っています。
同時にこれからがまた本当の勉強だと感じています。
しっかりと足を地につけて
少しずつ歩んでいきたいと思います。
★おまけです。
PC対応のみですが、ホームページ閲覧不可能・不具合の連絡が多く、
ブログ右側プロフィール欄内に
詳細プロフィール(随時更新)へのリンクと、
YouTubeページを作りましたので、ホームページ経由でなくても
行けるようになりました(^^♪
よろしくお願いいたします。