根津美術館「物語る絵画ー涅槃図・源氏絵・舞の本・・・」へ。
行きたかった企画展、会期期間ギリギリでしたが間に合いました。
涅槃図はお釈迦様の人生の複数の場面が1つの絵に収まっていて
その表現方法に驚いたり
源氏物語・平家物語を題材にした屏風や絵には、
物語の内容を思い出して密かに興奮。
「浮舟図屏風」は少し遠くから引いて見てみると解説の通り不安定な構図で、
銀色の月と船の対比がまた浮舟らしさを現わしているようで・・・
グサリと突き刺さった絵です。
物語の内容を含めて絵画に想いを馳せる、
そしてまた絵を鑑賞しながら物語を反芻する、という
脳味噌もフル稼働の楽しい鑑賞でした。
作品の写真撮影はNGだったのと、今回の展示に特化した図録はなかったので
記憶に刻み込んできました。
展示室5の「物語で楽しむ能面」は、能面だけでなく装束の展示もあり
近くで興味深く見ました。
「盛夏の茶事」展示の中で「源順集」一句の掛け軸もとても夏らしく、
なおかつしっとりとした奥ゆかしさがあって涼やかでした。
根津美術館のお庭も、暑いせいか毎年の燕子花の頃より人も少なめで
草木が盛んに繁る様子にも風情がありました。
今回も絽の着物で出かけましたが、
この夏は6回くらい?夏着物を着る機会があって良かったです。
美術館にも多くの外国人観光客のかたがいらしていましたが、
コロナの時には夏の着物の出番がなかったので、
いろいろなことが戻ってきている夏、ということも実感しました。
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