天蚕絃と十三夜演奏
2011.10.09.21:33
場所は群馬県赤城山。

関東平野の一番北にあるそうで、こちらからは東京が一望できます。
この景色、夕焼けも素晴らしくて。。。

夕暮れの薄いピンク色がとても美しく、
刻一刻と暗くなっていくのをもったいないような気持ちで眺めていました。

このような演出で、すすきの影が素敵。
演奏写真は後日アップできたらと思いますが、
今回、演奏後の楽器の説明の時に二十五絃箏のソロコーナーを・・・という
急なオファーをいただいたので、急遽ですが
「名月赤城山」(東海林太郎さんの歌です。今日の月と赤城山にぴったり(^^♪)
「月の砂漠」 (暗闇に東京方面の夜景がチラチラと篝火のようで、少しせつないような曲を・・・)
この2曲をチョイスしてアレンジ、アドリブ演奏。
今回のお月見演奏会は、元々製糸業が盛んだったこの地域ならではの演奏会で
ここで採れた「天蚕糸」を使った琵琶糸で琵琶演奏をすることがメインでした。
まずは普通の(天然ではない養蚕の)琵琶糸を使っての
♪「俊寛」(荒井姿水)
そして私と琵琶の相方とでオリジナル曲
♪「春宵」(荒井靖水・荒井美帆)
少しソロコーナーで演奏させて頂いてから、メインの天蚕絃で
♪「祇園精舎」(荒井姿水)
というプログラムでした。
やはり天蚕絃は伸びやすく、音程が変わり易いようでしたが
その分素朴な音がして、「祇園精舎」のようなシンプルな演目にあっていたように感じます。
そしてお月さまが神々しく照り輝いていました。

眼下に東京の夜景。
瞬いてちらちらと、本当に美しいものを見せていただきました。